トップ › 投資をはじめる
STEP 4 — 増やす
新NISAで、
お金に働いてもらう
難しくありません。証券口座を開いて、毎月決まった金額を積み立てるだけ。それだけでいい。
このページはステップ1〜3(詐欺回避・節約・収入増)が終わった後に読んでください。生活防衛資金(生活費6か月分)を確保した余剰資金で始めましょう。
資産形成の「公式」を理解する
投資を始める前に、資産がどう増えるかの仕組みを把握しましょう。
資産形成の公式
毎月の積み上げ
収入 − 支出
資産が勝手に働く
資産 × 利回り
積み上がる
資産の増加
収入 − 支出を増やす
節約・節税・副業・転職。ここが大きいほど毎月の投資額が増える。まず手取りを最大化する。
資産 × 利回り(複利)
資産が大きくなるほど「働く額」が増える。年率7%なら10年で資産はほぼ2倍。時間が最大の武器。
早く始めるほど有利
30歳から始めるのと40歳から始めるのでは、65歳時点の資産が2倍以上変わる。「いつかやろう」が最大の損失。
なぜ投資が必要なのか — 「r > g」の法則
r ≈ 5〜10%
資本収益率(投資利回り)
g ≈ 1〜3%
経済成長率(賃金上昇率)
経済学者トマ・ピケティが示した「r(資本収益率) > g(経済成長率)」の法則。資産を持って運用する人の収益は、働いて得る賃金の伸びより常に大きい、という歴史的事実です。つまり、投資しないと格差は広がる一方になります。だからこそ、早く少額でも資産を持ち始めることが重要なのです。
「現金のままでいい」は危険 — 日本のインフレ率
「投資はリスクがあるから現金で持っておく」という考え方は、実はもっと大きなリスクを取っています。インフレが進む社会では、現金の「額面」は変わらなくても「価値」は毎年下がり続けるからです。
日本の消費者物価指数(CPI)上昇率の推移(総務省データ)
2022〜2025年 平均
約 +3%/年
物価上昇率
銀行普通預金金利
約 0.1%
メガバンク目安
現金100万円の実質価値
10年で約74万円
3%インフレが続くと
たんす預金や低金利の普通預金に置いたままでは、3%のインフレが10年続くと100万円の購買力は約74万円相当に目減りします。「リスクを取らない」ことが最大のリスクになっているのが今の日本です。
① 新NISAとは
2024年から始まった恒久的な非課税投資制度。通常、投資利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座内では非課税になります。
つみたて投資枠
年120万円
毎月積立に特化。長期・分散・低コストの投信のみ対象。
成長投資枠
年240万円
個別株・ETFなども対象。つみたてと併用できる。
生涯投資枠
1,800万円
売却すれば枠が復活(翌年)。恒久的な非課税制度。
② SBI証券 vs 楽天証券
新NISAを始めるなら、手数料無料・使いやすさ・サービスの充実度からSBI証券か楽天証券の二択でほぼ間違いありません。
| 比較項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 国内株手数料 | 無料(ゼロ革命) | 無料(ゼロコース) |
| 投信本数 | 約2,600本 | 約2,600本 |
| クレカ積立 | 三井住友カード(最大3%) | 楽天カード(最大1%) |
| ポイント | Vポイント・Pontaなど | 楽天ポイント |
| 使いやすさ | 機能豊富・やや複雑 | シンプルで初心者向け |
| おすすめな人 | 楽天以外の経済圏ユーザー | 楽天ユーザー・初心者 |
迷ったらどちらでもOK。楽天経済圏(楽天市場・楽天モバイルなど)を使っているなら楽天証券。そうでなければSBI証券。どちらも開設無料・維持費ゼロ。
③ 何を買えばいい? — オルカン・S&P500
難しく考える必要はありません。以下の2本が世界標準の答えです。
最もおすすめ
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)
信託報酬:年0.05775%
全世界約3,000社に分散投資。「世界経済全体に賭ける」ので地域リスクが最小。初心者〜上級者まで全員これでよい。
人気No.1
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
信託報酬:年0.09372%
米国大型500社に投資。過去の実績は非常に優秀。アメリカ経済への集中投資になる点を理解して選ぶ。
どちらか1本だけ積み立てれば十分です。両方買う必要はありません。「オルカンを毎月◯万円」と決めたら、あとは放置するだけ。
過去のリターン実績
「本当に増えるの?」と疑問に思う方へ。S&P500の長期データをグラフで確認しましょう。
※過去の実績は将来を保証するものではありません。
毎月3万円を積立投資した場合のシミュレーション(S&P500の過去平均リターン約7%/年ベース)
S&P500 過去30年
約+10%
年平均リターン
月3万・30年積立
約2,200万円
元本1,080万円が
過去25年で下落した年
7回
18回はプラス
④ 銀行・カード・証券を連携して効率を最大化
証券口座・銀行口座・クレジットカードをひとつの経済圏でまとめると、ポイント還元・金利優遇・手数料無料が重なり、資産形成の効率が大きく上がります。
SBI経済圏(SBI証券 + 住信SBIネット銀行 + 三井住友カード)
SBI経済圏のポイント:住信SBIネット銀行とSBI証券を連携(ハイブリッド預金)すると、証券口座の待機資金にも金利がつく。楽天を使わない人はSBI一択でよい。
楽天経済圏(楽天証券 + 楽天銀行 + 楽天カード)
楽天経済圏のポイント:楽天市場・楽天モバイル・楽天銀行・楽天証券をまとめることでSPU(ポイント倍率)が上がり、日常の買い物でも資産形成が加速する。
どちらの経済圏も「全部まとめなければいけない」わけではありません。今使っているサービスに合わせて選ぶのが一番です。
クレカ積立の比較
| 証券会社 | 連携カード | 積立上限(月) | ポイント還元率 |
|---|---|---|---|
| SBI証券 | 三井住友カード(NL等) | 10万円 | 最大1%(NL)/ 最大3%相当(ゴールドNL) |
| 楽天証券 | 楽天カード | 10万円 | 0.5〜1% |
⑤ どうしても投資が怖い人へ — 日本国債(既発債)
「元本が減るのが怖い」「株はギャンブルだと思っている」という方へ。リスクをほぼゼロに近づけながら、銀行預金よりはるかに良い利回りを得られる方法があります。
個人向け国債の現在の利率(2026年4月時点・税引前)
変動10年(第193回)
1.55%
半年ごとに金利見直し
固定5年(第181回)
1.66%
5年間金利固定
固定3年(第191回)
1.34%
3年間金利固定
銀行普通預金(比較)
0.1%
メガバンク目安
個人向け国債(変動10年)利率の推移
出典:財務省発表データをもとに作成。2016〜2021年はゼロ金利政策の影響で最低保証0.05%が続いた。2022年以降の利上げ局面で急上昇。
既発債(きはつさい)とは
すでに発行済みの国債を市場で購入するもの。利回りが確定しており、満期まで保有すれば元本が戻ります。SBI証券・楽天証券などのネット証券で購入可能。2026年4月時点で10年国債は約2.5%前後と約30年ぶりの高水準に達しています。
- 元本割れリスクがほぼゼロ(日本国が破綻しない限り)
- 銀行預金の数十倍の利回り(現在2〜3%台)
- 1万円単位から購入可能(証券会社による)
- 満期まで保有すれば額面で償還。途中売却も可能(時価)
個人向け国債(財務省発行・個人専用)
銀行・証券会社の窓口で買える「個人専用」の国債。元本保証が強く、初心者に最もおすすめ。
| 商品 | 利回り(税引前) | 期間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 個人向け国債 変動10年(第193回) | 1.55% | 10年(1年後換金可) | 金利上昇に追随。初心者に最おすすめ。 |
| 個人向け国債 固定5年(第181回) | 1.66% | 5年(1年後換金可) | 現在は変動10年より高め。5年確定させたい人向け。 |
| 個人向け国債 固定3年(第191回) | 1.34% | 3年(1年後換金可) | 短期で手元に戻したい人向け。 |
市場で取引される既発国債(証券会社で購入)
個人向け国債より高利回りだが、価格は市場で変動する(満期保有なら元本確保)。SBI証券・楽天証券の債券ページで購入可能。利回りは日々変化するため、購入時に必ず確認を。
| 年限 | 市場利回り目安 (2026年4月末) | 特徴・向いている人 |
|---|---|---|
| 10年国債 | 約 2.47〜2.50% 約30年ぶりの高水準 |
長期金利の指標。個人向け国債より利回り高め。老後資金の長期置き場として有効。 |
| 20年国債 | 約 3.30% 前年比+1.07%上昇 |
超長期運用向け。退職後の資産をじっくり増やしたい50〜60代に。 |
| 30年国債 | 約 3.64% 前年比+0.94%上昇 |
現在の国債でもっとも高利回り。超長期保有前提。価格変動リスクも最大。 |
| 銀行普通預金(比較) | 約 0.1% | 流動性は高いが利回りは国債より大きく劣る。 |
日本国債のイールドカーブ(2026年4月末)— 年限が長いほど利回りが高い
出典:TradingEconomics等の市場データをもとに作成。利回りは日々変動します。購入前に証券会社の最新情報を必ず確認してください。
迷ったら「個人向け国債 変動10年」から。元本保証が手厚く手続きが簡単。市場の既発債は利回りが高い分、価格変動リスクがあります。いずれも満期まで保有すれば元本は確保できます。
インフレ率(現在約1.5〜2.4%)と比べると、10年国債(約2.5%)でも実質的なプラスは小さい。長期資産形成にはNISAでのインデックス投資が有利ですが、「絶対に減らしたくない資金の置き場」として国債は非常に有効です。